国連総長「平和へ気候変動対策を」 温暖化ガス「ゼロ」呼びかけ

【ニューヨーク=大島有美子】ニューヨークの国連本部にある日本庭園で20日、日本が寄贈した「平和の鐘」を鳴らす毎年恒例の式典が開かれた。日本の別所浩郎国連大使らとともに出席した国連のグテレス事務総長は「今年の重要テーマは世界平和のための気候変動対策だ」と強調した。

グテレス氏は式典でのスピーチで、異常気象などで地球資源が枯渇すれば「資源の獲得競争で人々や国家間に緊張を生む」と警告した。「紛争や衝突の起こりやすい地域と、気候変動に苦しむ国々が一致するのは偶然ではない」とも話した。

グテレス氏は23日の気候行動サミットを主導し、各国に具体策の提出を呼びかけている。20日には式典と別に日本経済新聞などの取材に応じ、同サミットで「かなりの数の国が(温暖化ガス排出量を実質ゼロにする)カーボンニュートラルを2050年に達成すると表明するだろう」という見通しを示した。

若者ら400万人、世界でデモ

【ニューヨーク=吉田圭織】気候変動対策を求め、世界各地の若者らが20日、デモを実施した。

ニューヨークでは、23日に国連本部で開かれる「気候行動サミット」に参加するためヨットに乗って英国から大西洋を横断してきたスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)も加わった。学生らが「あなたたちの世代は老衰で死ねるが、私たちは気候変動のせいで死ぬ」などと書いた看板を掲げ、年上の政治家や企業経営者らに取り組みを求めた。

東京、ロンドン、シドニーなど150カ国以上の都市で合わせて約400万人が行動した。