太陽系外惑星に水蒸気 英大研究者らのチーム確認

地球外生命探索に弾み

【ロンドン=時事】太陽系の外にある惑星で、水蒸気の存在が初めて確認された。科学者らの研究チームによる論文が16日までに英科学誌ネイチャー・アストロノミーに掲載された。生命を支える水の発見で、地球外生命の探索などの今後の宇宙研究に弾みがつく可能性がある。掲載は11日付。

水蒸気が見つかったのは、地球から約110光年離れたところにある「K2-18b」という惑星。重さは地球の約8倍で、しし座にある赤色矮星(わいせい)の周りを公転している。大気があり、地表温度なども生命が居住可能な範囲だが、有害な放射線を強く浴びているという。

研究チームは、2016年と17年にハッブル宇宙望遠鏡が収集したデータを活用し、この惑星の大気を通過した星の光を分析。その結果、大気中に水蒸気の分子の特徴が見つかったほか、水素やヘリウムの存在もうかがえた。

研究チームを率いた英大学ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)のアンゲロス・チアラス博士は「生命が居住可能な場所での水の発見はとてもエキサイティングだ。『地球は他に類のない存在なのか』という根源的な問いに対する答えに近づくものだ」と述べた。共著者のインゴ・ウォルドマン博士も「今後20年間で地球に似た惑星はたくさん見つかると予想されるが、これは居住可能な星の最初の発見となるだろう」と意義を強調した。